2015年11月1日日曜日

第64回 奎星展 2015.10.30-11.6


A部 前衛書に出品させて頂きました。


11月1日(日)に行われた ギャラリートーク&席上揮毫

鎌田恵山(かまた けいざん)先生 1回目 紙面(横)
鎌田恵山先生 2回目 紙面(縦)
中西浩暘(なかにし こうよう)先生 1回目 流動
                     中西浩暘先生 2回目 構築

席上揮毫・補足:
鎌田先生は「然」という字を素材にした前衛。
イメージ、バランスの美しさ、無駄な線をなくす。

中西先生は「躍」の字を 流動性(1回目) と 構築性(2回目) のそれぞれの切り口で。
色を使うことの是非→表現の幅。色への挑戦。
線の勢い、余白の統括

ギャラリートーク・メモ:
【前衛について】
鎌田先生より。
日頃は優れた古典を臨書することで、感覚的なもの、バランスが身につく。
それが前衛作品にとりくんだときに自然と内面からあらわれる。

前衛の言葉の意味は、先端。
誰もが書と認める領域からはじまる書の領域を拡張し続けていくのが前衛。


中西先生の言葉。
「書」の力は文字(可読性)とは別のところにある。

【前衛の評価基準】
(鎌田先生)抽象的であること=おしつけがましくない
なにを感じるのも自由。→空(空虚)の中にある安定
好きか嫌いか。自分を意識する。自分を見失わないこと。
→多くを鑑賞し、感動を蓄積していくことが大切。

(中西先生)
造形は文字ではない。作家ごとの違い。工夫。美しさ。

以上、私の備忘録でした。


2015.11.03 奎星展 ワークショップにて

【番外編】
娘9才のワークショップでの作品





2015年10月2日金曜日

2015.10.01 初拓本!

山梨にある大門碑林公園にいってきました!


なにげなく日々みているお手本たち…この拓本はいかにとられるのか…
「一度はやってみなさい!!」 という先生のお言葉で いざ、山梨。
ここでは道具をすべて貸してくださって手軽に拓本が体験できます。
私、漢瓦当に執着しました。。
むずかしかったー 
でもこれをなんとか作品に持ち上げたい!!とおもって考えています。
拓本たのし~(といっても、私のような大雑把で短気な人間には酷な作業で、、、性格がでますww)

 そのあとは茅野までいって 国宝の土偶を拝見~
(尖石縄文考古館)
 後ろ姿がかわいい。4000年の時を経てここで対面する不思議…


2015年9月21日月曜日

教授位認定 2015.07【結果】

楷書

行書
篆書
隷書

草書  撃沈不合格

細字  興福寺断碑臨

奇跡の5問合格\(´∀`)/

あと4問(先は長いけど、予想を上回るペース!




2015年7月18日土曜日

興福寺断碑 臨


教授位認定 2015.07

楷書

行書

草書

篆書
隷書

『興福寺断碑 』臨書


これでいいといえばいい気もするし

全然ダメだと思うと底なしにダメにみえてくる……


2015年7月16日木曜日

2015 第67回毎日書道展

前衛書 に今年も出品し、入選しました。
東京都美術館にて  7/16-7/23

国立新美術館への長い道のり〜はまだはじまったばかり。




タイトルは、南風(はえ)

裏打ちでどうなるか心配したけど、紙色も質感も映えて、マチエールは満足。

この作品のときにこめられた時はその時のもの、今は今。
前進あるのみです!

つぎいってみよー

記録として額装前の状態。
裏打ちでイメージ変わってしまうこともあるのですが、今回は立体感がさらに感じられてよい仕上がりになったと満足しております。
額装さん、ありがとうございました。

2015年5月8日金曜日

2015.0508-10 中野文化展

春から家のことでドタバタしており、なにがなんだか慌ただしい中、
毎日展の製作におわれつつ(なんとか締め切りに間に合いました)、中野文化展は日々の主たる活動の副産物的作品になりましたが、なんとか作品として出すことができました。

冬に書いた一字書「舞」
全紙二分の一  パネル仕立て
側面は桃色。珍しく明るいカラーにしたら淡墨が映え、軽やかに明るく仕上げていただき満足です。




王羲之「集字聖教序」臨書 
半切三分の一サイズ
縹色の瓦当紙に、自分で白線をいれたのが良いアクセントになったかと。
肝心の中身のほうはまだまだです(;´Д`)



最後の文字が娘の一字、「彩」で終わるのがここを抜粋して作品にした理由。

中野文化展、桃園会全体の様子は下記のブログにアップしました(ふつつかながら今年度より桃園会代表をつとめております)


2015年1月22日木曜日

教授位認定 2015.01

教授位認定試験十課題の提出がやっと終わりましたー
11月下旬に課題が発表になり、実質一ヶ月半ないなかでの十課題。
とりかかり始めたころは自分のできなさ具合に呆然とし、作品の構成から手紙にいたっては文章にいたるまでゼロから作り出して、やっと今日、十の課題を揃えることができました。先生からは厳しいお言葉をいただくことも多々、そのなかでも暖かく励ましてくださって、途方にくれ、迷走する私をお導きくださり本当に感謝しております。おかげさまで全ての課題を揃えることができ感無量です。結果如何よりいまは達成感。とてもよい勉強になりました。
この教授位の受験資格を取得するのに十年近くかかりました。簡単にやってみようとも思えない内容のため思い悩むこと数年。時間的にも、気力的にも満を持して今回からスタート。目標は娘の小学校卒業までに全科目合格(あと三年!!)

この二ヶ月ちかく夜な夜なの作業でした……今はただ寝たい←

五体  「氷魚霜鶴(ひょうぎょそうかく)」真冬の魚。霜の下りた冬の鶴。

楷書
行書
草書
篆書
隷書

漢字 条幅(半切)書体自由
「墨池新水籠鵞帖彩筆清風宿鳳枝」

仮名 条幅(半切)
「うす墨になぎさの砂のうるほへる冬の夕べを千鳥なくなり」若山牧水

臨書 細字  「集字聖教序」

手紙文  結婚祝

一字書  創作「舞」全紙横1/2
目標は四課題合格……(過去の合格者でも初回合格は四つが最高のよう、、どうなりますやら(;´д`)…



2015年1月6日火曜日

書き初め

新年あけましておめでとうございます!
年末に算命学でみてもらったら、去年から子供たちに教えはじめたのはかなりタイミングがよかったとわかり、幸先よかったな〜と思っている年明けです。今年はどんな一年になりますか……あらためてタスキを掛け直して今年もスタートしたいと思います!

で、気づいたら知らぬ間にずいぶん更新してなかったブログです……

ちょっと書き留めておきたいことがあり更新します。
新年といえば書き初め。
昨年末、冬休みはじまってすぐに冬休みの宿題講座と題して小学三年生の書き初めをやりました。
たった二時間とはいえ子供たちも大きく成長いたしました。
が、正直なところ二時間では限界があります。とくに名前、フルネームの漢字までは二時間で追いつかないのが本音。
とわいえプリントだけの資料より、肉筆のお手本があるのはかなりちがうだろうと子供たちにあとは自分でやれるだけがんばれ!と送り出して講座は終わりました。

ストイックに追求していくやり方は子供には拒絶反応をだされて反抗されるだけでいいことにはなりませんので、ほめてほめて指摘して、またほめるの繰り返しで進歩していくように思います。(必要に応じて厳しくしますがほめるが基本)

そうはいいつつ、自分の娘との書き初めは……娘も泣くまでがんばって、私もぐったりして、それでも励ましてがんばってと母娘二人三脚なのですが、ここにきて、娘も冬休み最後の日までがんばるといいました。(書き初めの紙を百枚買ってきて、思う存分書いたら何かが変わるから!!と言って百枚渡しました(笑))

自分でこうしたい、こうしたらいいというのがわかっているうちはまだ書き続けられます。

これでいい、そう思ったら(自分が納得できたら)その作品は終わり(完成)です。

「これでいい」という判断が自分でつかないので先生にみてもらう。
(指摘してくれる先生がそばにいることが幸せなんです……とつくづく……私も私の先生に教えていただけるうちに全て受け止めて、なんとか自分のものにしたいと心の底からおもいます)
指摘されて、それを素直にうけとめて、
また筆をもつ気力を奮い立たせられるかどうか、

ただひたすらその繰り返しです。

その繰り返しに精神的限界がきたとき、書いても書いても同じになります(書けば書くほどうまくなるがなくなります)百枚、千枚の壁のような……人的な相対的限界点といいましょうかこの壁にぶち当たったときはそれはそれの時点でよしとして、他の課題に挑み、しばらくして戻ってくると次のステージにいけることが多々あります。こうやって人は成長してくんだなーととても嬉しくなる瞬間。
ここまで間があかなくても昨日できなかったけど、気持ち切り替えて今日できた!とか。時間を置いて、何度も書くことがなにより大切です。子供たちに書道を通じてこの達成感を味わってほしいなーと思っています。

そして
締め切りがきたときが、絶対的限界点です。
(締め切りまでに紙を買い足せないとか、もう材料が間に合わないとか含めて)

書道の面からすれば、死ぬまで書き続けて書けなくなったときが真の限界点だよなーとも。死ぬまでに満足できるものができるかどうかときかれたら、たぶんできないと思います。
死という真の限界点で打ち切りなんだろうなあとも。それよりはちょい前で満足して死にたいですが(笑)

で、ここからが今日の出来事。

私、いつもお世話になっている整体にうかがってそこの先生と雑談していて、

『娘と書き初めやってて、まだ終わりがみえなくて、トライアスロンなんですよーー』と話したら、

『僕も書き初め嫌いでした!
終わりがなくて。
書いても書いてももっとうまく書けるのにと思うと終わりがないのが大嫌いでした……』

と、おっしゃるのです。

書道をやっている方ではないのに、この方は真髄がわかっているなーと本当に良い方なんだわと確信しました。

終わりはない、、まさにそのとおり。
締め切りという壁にぶちあたり、時間の許すところまで書き続ける。 (可処分時間を生み出すのもまた一苦労)

今年もまたそんな一年がスタートします。

去年の年末に書いた大字書『舞』 FB投稿ネタのあの大きな筆で書きました。
(全紙1/2)

娘の書き初め二日目の集大成。
月のハネ、横画の渡し等々指摘箇所はまだたくさん。本人もわかっているのでまだがんばるそう。よっしゃ!がんばれ!娘には自分が一点の曇りもないと思うものをもっていけー!と言ってあります。